壊された子どもをどう救うか 不思議の国のアリス現象からの解放

編著者 杉原 一昭 著
ジャンル 教育一般
判型・ページ数 A5判・238ページ
ISBN 9784860890254
定 価 本体2,630円+税
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まえがきから
「排気ガスがオゾン層を破壊するから」と自動車に乗らない五歳児。三角形の模写ができないのに「三角錐の体積」を出す公式をいえる五歳児など、最近になって目立ちはじめた「奇妙な子どもたち」。彼らに共通する特徴として、実体験に基づくことなく、自分なりの非現実的な世界を作り上げている、テレビのニュースや天気予報に異常な興味を示す、友だちとの遊びに興味を示さず、関わりをもとうとしないことなどが上げられる。
実体験に基づかない無意味な知識の中で、空想の世界に生きる「アリス・シンドローム」の子どもたち。
彼らはなぜ壊されてしまったのか?
人々がテレビや全自動洗濯機など、さまざまな生活用品の便利さを享受している間に、子どもの生活体験はますます貧弱になっている。また、インターネット、そして携帯電話の爆発的な普及は、日常的に莫大な情報に晒される子どもの環境変化に拍車をかけ、『子ども破壊』は、さらに深刻さを増し、一般化したかに見える。
本書は、まず最近のデータやエピソードを提示し、いかに現代の子どもたちが壊されつつあるのかさまざまなケースを紹介し、その原因を考える。
しかし、壊されかかった子どもを救う手立てがないわけではない。後半からは、そのような子どもをどのように救うかということを中心に論を展開している。
問題は複雑だが、解決の糸口は案外身近なところにあるのかもしれない-。